王子の名居酒屋「山田屋」と大晦日の狐の行列
酒場 - 2013年08月20日 (火)

年季の入った古い柱時計・・・でも、ちゃんと時を刻んでいます。
今日は、そんな柱時計が似合う、昭和の酒場へお連れします・・・

JRの王子駅で降りてぶらぶらと歩きます。

王子のランドマーク、北とぴあ。
なんでも、プラネタリウムがあるそうなんですが、まだ入ったことはありません。

122号線に沿って歩き、味わいたっぷりな、ほりぶんのビルの角を右に曲がります。

すると、見えてくるのが、山田屋さんの看板と、縄のれん。

縄のれんが2つ見えますが、どちらからも、お店に入れます。
2つのビルは1階がつながっているのです。

さっそく、のれんをくぐってみましょ~~。

まだ、お客さんは誰もいませんが、それもその筈、まだ午前10時半ですから。
山田屋さんは、平日は朝7時半から店を開けているんです。
朝から大威張りで飲める店なんて、そうそうありませんよね。

店の奥では、女将さんらしき方が、朝刊を眺めています・・・

店内には、10人以上座れる長テーブルがいくつもあります。
ざっと見て、60人から70人くらいは、楽に入れる大箱の居酒屋です。

なかなか達筆な、飲み物のお品書き。
キリンのラガー大瓶でも490円と、良心的ですね。

一見雑然としていますが、落ち着く雰囲気に包まれています。

ズラリと並んだおつまみの短冊・・・こちらも驚くほど安いです!

メンチかつ160円!

鶏のから揚げ240円!

そして、この店の謎のつまみ・・・半熟玉子240円!
つるりとした半熟玉子と一緒に泳いでるのは、そうめんです笑

駅で買った雑誌のページをめくりながら、のんびりとやる朝酒はサイコーです!(^^)v

昭和の名物居酒屋には、神棚もよく似合います。
お神酒に載っているのは八海山の小瓶。

商売繁盛の大熊手。


八重壽の生酒(390円)と鮪の刺身(300円)を追加・・・ほんとに手頃でステキなお値段です!

私の後続のお客さんが入ってきませんが、今日はサラッと、このへんで切り上げます・・・

山田屋
北区王子1-19-6
王子駅徒歩7分
03-3911-2652
営業平日7:30~13:00 16:00~21:00
定休日 日曜・祝日

これは、山田屋さんの隣にあるパチンコ店。
現在は、残念ながら、オーナーが変わってしまいましたが、以前、アイランドという店だった頃に、私、お世話になっていました。
その当時、隣の山田屋さんで、仕事帰りに時々、一杯やっていたワケです。
オーナーのH城さん、今頃どうしてるかな・・・自分と一緒に、よく場外馬券を買いに行きましたね笑

すぐ近くにある、装束稲荷です。

小さな神社ですが、年末の大みそかには、「狐の行列」という行事が行われます。

かつて、このあたりは一面の田畑が続いていて、そのなかに大きな榎の木があり、毎年、大みそかの夜、関東各地から集まってきた狐たちが、この榎の下で衣裳を改めて、王子稲荷に参詣したという、言い伝えがあるそうです。

狐たちが集まる榎は、装束榎と呼ばれ、狐たちがともす狐火によって、翌年の田畑の豊作凶作を占ったそうです。

昭和5年、装束榎は道路拡張のため、切り倒されたそうですが、装束榎の碑が現在の場所に建てられています。

平成5年からは、王子の狐火の話を再現しようと、地元有志の人々によって、「狐の行列」が始められました。

毎年、大みそかから、元日の深夜にかけて、狐のお面をかぶった裃姿の人々が、装束稲荷から、王子稲荷までの道のりを、お囃子とともに、練り歩く光景が繰り広げられます。





歌川広重「江戸名所百景 王子装束ゑの木 大晦日の狐火」
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