中年探偵団みちのく紀行 その2 南三陸町
中年探偵団 - 2014年06月05日 (木)
2日目 南三陸町 震災を風化させない為の語り部ツアー
(2014年4月20日被災地訪問)
昨夜はたっぷりお酒を飲んで爆睡してた我らですが、朝っぱらから、ニャアニャアと猫の鳴き声がうるさくて、目を覚ましたら・・・
↓
↓
↓
なんと、鳴いてたのは、ウミネコでした!
↓
↓
窓のカーテンを開けて顔を出すと、ウミネコが次々に飛んできます。
寝ぼけてた我らは、みんな起こされてしまいました。
食べ物をあげるやさしいN氏。
すっかり目が覚めた我らは、朝風呂へ・・・オーシャンビューの露天風呂が、清々しいですww
朝食をいただいてから、ホテルが企画している、被災地の語り部バスツアーに参加しました。
これが、今回の旅行の目的のひとつです。
ぜひ、東日本大震災の被災地を、この目で見ておこうと、思ったのです・・・
3人ともちょっと緊張しながら、バスに乗りました。
希望者は2台のバスに分乗して、約一時間ほど、南三陸町の現在の様子を、スタッフさんから説明を聞きながら、バスの中から見てまわります。
南三陸町
やがて、テレビの報道で見覚えのある、骨組みだけになった建物が見えてきました・・・南三陸町の防災対策庁舎です。
ここで私たちはバスから降り、お供えの花や千羽鶴の前で、手を合わせたりしました。
東日本大震災3/11
南三陸町志津川小学校からの映像・・・はじめ、右手奥に見える横長の白い建物は、志津川病院。
その手前に、ポツンと、四角い防災対策庁舎が見えますが、屋上に人が避難しているのがわかります。
「走れ~~!」「早く上がれ~~!!!」
逃げ惑う人々に呼びかける声が、切なくて、今でもブログを作りながら、涙が溢れてきます。
4分50秒あたりで、引き波の中から、再び、防災対策庁舎の姿が・・・
津波の動画が撮影された場所は、小高い山際にある、志津川小学校です。
↑防災対策庁舎の2階で、最後まで避難放送を続け、津波の犠牲になってしまった遠藤未希さん。
この避難放送のおかげで、1万人以上の命が助かったと言われています。
↑南三陸町防災庁舎
防災 対策庁舎の避難の経過・・・
津波が押し寄せる中、50人以上の方々が、この庁舎から身動きできなくなりました。
あっという間に、水かさが増して、みんなは非常階段を昇って屋上へ・・・
2階で避難放送を続けていた遠藤さんの消息は、誰もわからないそうです。
どんどん水位が増して、まわりはすべて水没。
アンテナのまわりで肩を抱き合って、身を寄せ合います。
少し高い非常階段の上にも、数十人が、必死に手すりにつかまっていました。
怒涛と言うしかない、津波の濁流。
これは、職員のひとりが夢中で撮影した一枚です・・・この方は一命を取り留めました。
そしてすぐに、屋上も濁流に飲まれます・・・
アンテナの上部と、少し突き出た非常階段に、わずかに人影が見えるだけです・・・
この下に3階建ての庁舎があるとは、とても思えない光景。
奥の病院の建物の窓からも、滝のような濁流が飛び出しています。
やがて、水が少しずつ引きはじめ、赤い鉄骨と折れ曲がった鉄筋だけになった、防災庁舎が現れます。
助かった方は、11名だけでした・・・ この建物が、もうワンフロア、高ければ、みんな、助かったのかもしれませんが・・・
↑被災前と、被災直後。
これは、現在の防災対策庁舎。
非常階段が、ぐにゃりと曲がっています。
鉄骨には、卒塔婆や、たくさんの千羽鶴が供えられています。
ここを訪れた方々は、みな言葉を失うほど、ショックを受けます。
大震災や大津波の怖ろしさが、如実に伝わるからです・・・
この、防災庁舎を残すか、残さないかで、論争が続いているそうです。
残したいという意見も、残したくないという意見も、両方とも、切実で、よくわかりますね・・・
震災前の南三陸町は、こんなに美しい町だったんですね。
防災庁舎のまわりを見ても、まわりに1軒の家もなく、ただ、建物の基礎しか残っていません。
少し離れたところに、ポツンと佇む、ブライダルホールの高野会館。
当時、300人ほどの来館者がいたそうですが、4階から屋上に上がって、みな助かったそうです。
私たちの行った日、南三陸町は、ちょうど、桜が満開でした。
南三陸町だけでも、建物の全壊・半壊が6000戸以上。
亡くなられた方、600人以上、行方不明の方、200人以上・・・
東日本大震災から3年経ちましたが、南三陸町の復興は、まだまだです。
東日本大震災で犠牲になられた方々、いまだ行方不明の方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
この、悲惨すぎる大災害をわすれないように、記事に上げました。
合掌・・・
中年探偵団みちのく紀行 その3へ続く
(2014年4月20日被災地訪問)
昨夜はたっぷりお酒を飲んで爆睡してた我らですが、朝っぱらから、ニャアニャアと猫の鳴き声がうるさくて、目を覚ましたら・・・
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なんと、鳴いてたのは、ウミネコでした!
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窓のカーテンを開けて顔を出すと、ウミネコが次々に飛んできます。
寝ぼけてた我らは、みんな起こされてしまいました。

食べ物をあげるやさしいN氏。


すっかり目が覚めた我らは、朝風呂へ・・・オーシャンビューの露天風呂が、清々しいですww


朝食をいただいてから、ホテルが企画している、被災地の語り部バスツアーに参加しました。
これが、今回の旅行の目的のひとつです。
ぜひ、東日本大震災の被災地を、この目で見ておこうと、思ったのです・・・
3人ともちょっと緊張しながら、バスに乗りました。
希望者は2台のバスに分乗して、約一時間ほど、南三陸町の現在の様子を、スタッフさんから説明を聞きながら、バスの中から見てまわります。
南三陸町

やがて、テレビの報道で見覚えのある、骨組みだけになった建物が見えてきました・・・南三陸町の防災対策庁舎です。
ここで私たちはバスから降り、お供えの花や千羽鶴の前で、手を合わせたりしました。
東日本大震災3/11
南三陸町志津川小学校からの映像・・・はじめ、右手奥に見える横長の白い建物は、志津川病院。
その手前に、ポツンと、四角い防災対策庁舎が見えますが、屋上に人が避難しているのがわかります。
「走れ~~!」「早く上がれ~~!!!」
逃げ惑う人々に呼びかける声が、切なくて、今でもブログを作りながら、涙が溢れてきます。
4分50秒あたりで、引き波の中から、再び、防災対策庁舎の姿が・・・


津波の動画が撮影された場所は、小高い山際にある、志津川小学校です。
↑防災対策庁舎の2階で、最後まで避難放送を続け、津波の犠牲になってしまった遠藤未希さん。
この避難放送のおかげで、1万人以上の命が助かったと言われています。



↑南三陸町防災庁舎
防災 対策庁舎の避難の経過・・・

津波が押し寄せる中、50人以上の方々が、この庁舎から身動きできなくなりました。
あっという間に、水かさが増して、みんなは非常階段を昇って屋上へ・・・
2階で避難放送を続けていた遠藤さんの消息は、誰もわからないそうです。

どんどん水位が増して、まわりはすべて水没。
アンテナのまわりで肩を抱き合って、身を寄せ合います。
少し高い非常階段の上にも、数十人が、必死に手すりにつかまっていました。

怒涛と言うしかない、津波の濁流。
これは、職員のひとりが夢中で撮影した一枚です・・・この方は一命を取り留めました。

そしてすぐに、屋上も濁流に飲まれます・・・
アンテナの上部と、少し突き出た非常階段に、わずかに人影が見えるだけです・・・

この下に3階建ての庁舎があるとは、とても思えない光景。
奥の病院の建物の窓からも、滝のような濁流が飛び出しています。

やがて、水が少しずつ引きはじめ、赤い鉄骨と折れ曲がった鉄筋だけになった、防災庁舎が現れます。
助かった方は、11名だけでした・・・ この建物が、もうワンフロア、高ければ、みんな、助かったのかもしれませんが・・・

↑被災前と、被災直後。

これは、現在の防災対策庁舎。

非常階段が、ぐにゃりと曲がっています。

鉄骨には、卒塔婆や、たくさんの千羽鶴が供えられています。

ここを訪れた方々は、みな言葉を失うほど、ショックを受けます。
大震災や大津波の怖ろしさが、如実に伝わるからです・・・
この、防災庁舎を残すか、残さないかで、論争が続いているそうです。
残したいという意見も、残したくないという意見も、両方とも、切実で、よくわかりますね・・・

震災前の南三陸町は、こんなに美しい町だったんですね。


防災庁舎のまわりを見ても、まわりに1軒の家もなく、ただ、建物の基礎しか残っていません。

少し離れたところに、ポツンと佇む、ブライダルホールの高野会館。
当時、300人ほどの来館者がいたそうですが、4階から屋上に上がって、みな助かったそうです。

私たちの行った日、南三陸町は、ちょうど、桜が満開でした。

南三陸町だけでも、建物の全壊・半壊が6000戸以上。
亡くなられた方、600人以上、行方不明の方、200人以上・・・
東日本大震災から3年経ちましたが、南三陸町の復興は、まだまだです。
東日本大震災で犠牲になられた方々、いまだ行方不明の方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
この、悲惨すぎる大災害をわすれないように、記事に上げました。
合掌・・・
中年探偵団みちのく紀行 その3へ続く
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