路地裏の馬頭観音
路地裏/街歩き - 2014年07月12日 (土)

これは、私が仕事場に行く途中の、路地裏に佇む石仏です。
最近は、この路地を通るたびに、片手拝みして、
(今日も、何事もないよう、宜しくお願いします)とか念じながら、通っていますが、
一度、ご挨拶をするのが習慣になってしまうと、
他の道を通ったり、挨拶をし忘れて、通り過ぎてしまうと、
もう一度戻ろうか・・・と思うくらい、不安になりますね笑
なぜか、というと、拝まなかった日に限って、仕事で、まずいミスを犯したりして、トラウマになってるんです。
なので、ここを通るときは、挨拶をし忘れないように、
少し前から、他のことを考えないで、
(挨拶、挨拶・・・)
と集中して、仏さまの前をゆっくり通り、
(今日も宜しくお願いします!)と、胸のなかで呟きながら、片手拝みしています(^_^;)

最近ふと、この仏さまは、何ていう仏さまなんだろうか?という疑問が湧き、
手に様々な武器を持っているので、金剛夜叉明王とかの、明王系の石仏かな・・・と考えたりしましたが、
あいにく私は、仏教には詳しくないので、探偵団のS氏に、この画像を送って調査を依頼しました。
するとS氏が、仏教方面に詳しい友人と会った際に、画像を見せながら聞いてくれて、
「馬頭観音だと思います・・・ちなみに、明王の形に似てるけれど、観音様です」
・・・と判明。
言われてみれば、三面のお顔の頭上に、馬の頭が載っています!成程~~。

ちなみにこれは、中山寺の秘仏とされる馬頭観音。
頭上には馬頭を戴き、お顔は、忿怒(ふんぬ)の相と言って、かなり怖いです~~
目も三眼で、真ん中の目は、縦に切れています!
三面八臂(顔が三つで手が八本)の造形が多く、六臂や二臂のもあり、みな、様々な武具を手につかんでいます。
迷える者を、畜生道から救う観音様で、昔から馬の守護神として、広く信仰されているとのこと。


そういえば、中山競馬場のパドックの脇に、たくさんの奉納幟とともに、馬頭観音の石碑がありますね。

私が通るたびに拝んでる石仏は、豊島区高田の路地裏にあるんですが、この近くには、
「高田馬場」の地名の由来である、馬場があったそうです。
つまり、馬に密接な関係のあった場所の周辺には、たいてい、馬頭観音が祀られている・・・ということですね。
馬頭観音さま、いつもありがとうございます~~~